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お知らせ・技術コラム>2026年 06月

葉物野菜だけでは採算が合いにくい植物工場へ。高付加価値ぶどうを試験導入する選択肢

展示会場で設置したモバイルグリーンガーデン
組立式果樹棚で実ったぶどうの房

モバイルグリーンガーデンの本筋

テレビ東京「WBS/トレたまneo」では、モバイルグリーンガーデンを「移動できる果樹棚」として紹介いただきました。番組内では、専用台車に積載して人の手で移動させる様子も放送されています。

人がいる場所へ農園を持っていく魅せ方は分かりやすい一方で、ヤマナカが本筋として考えているのは、植物工場や施設園芸で高付加価値ぶどうを小さく試せる移動式栽培ユニットとしての活用です。

試験導入ページを見る テレ東BIZの紹介ページを見る

植物工場では、葉物野菜を中心に取り組む場合、栽培しやすい一方で価格競争になりやすく、設備投資、電気代、人件費とのバランスに課題を感じることがあります。設備はある。栽培の知見もある。それでも、作物単価が合わなければ事業として続けにくくなります。

そこでヤマナカでは、モバイルグリーンガーデンを、高付加価値ぶどうを試験導入するための栽培ユニットとして考えています。ぶどうは比較的単価が高く、根域制限栽培と組み合わせることで、地面に土を持たない栽培ユニットとして検討しやすい作物です。広い農地を増やすだけでなく、閉じた環境や既存施設の一部で、小さく試しながら条件を整える考え方と相性があります。

もう一つ大切なのは、農園を固定しない発想です。物流倉庫では、棚や荷物側が作業場所へ近づく仕組みがあります。モバイルグリーンガーデンでも、作物を載せた栽培ユニット側が動くことで、作業者や将来のロボットが毎回作物の近くまで移動しなくてもよい環境を検討できます。専用台車、フォークリフト、500kg対応の電動リフトでの移動は確認しており、輸送や設置場所の変更も見据えて検証してきました。

ただし、自動搬送ロボットとの連携、収納ラックへの自動入出庫、かん水や環境制御まで含めた本格的なシステム化は、今後の検証領域です。現時点では、設備販売の完成形としてではなく、試験導入や共同検証の相談入口としてご覧ください。自立型のかん水システムについても協力会社と検討を進めていますが、正式なお披露目前のため詳細は控えています。

ヤマナカは、金属加工、自社農園、根域制限栽培、組立式果樹棚、自社開発、ロボット開発経験をつなげながら、育て方、栽培ユニット、搬送、収納、作業場所を一体で考えています。AIについても、栽培制御の完成機能としてではなく、社内の知見整理や複数領域をまたぐ開発を進めるための基盤として活用しています。

葉物野菜だけでは採算が合いにくい。次の高付加価値作物を試したい。植物工場や施設園芸の設備を活かしながら、ぶどう栽培を小さく検証したい。そうした課題がある場合は、植物工場向けモバイルグリーンガーデン試験導入ページをご覧ください。試験導入や共同検証は、設備、作物、時期、安全面、費用負担を確認したうえで個別に判断します。

投稿: 2026/06/27

固定金具・ブラケットの見積依頼で最初に伝えるとよい情報

現物に合わせて取付条件を確認している様子
板金部品の仕上げ状態を確認している様子

ヤマナカに相談すると整理できること

加工先探しや見積条件の整理に時間を取られすぎないよう、図面・写真・現物・ラフ案から、製作に必要な条件を一緒に整理します。

  • 板厚、材質、数量、予算感、納期を確認します。
  • 曲げ、溶接、穴位置、補強方法、部品点数の見直し余地を確認します。
  • 数量見込みや希望単価に合わせて、現実的な進め方を検討します。

詳細な図面変更案、工法比較、解析資料などは、有償支援または製作案件として範囲を確認します。秘密保持が必要な場合も最初に確認します。

固定金具、取付金具、小型ブラケット、支持部材の見積を相談する時は、最初からすべての情報がそろっていなくても構いません。ただし、目的、使われ方、数量、予算感、希望納期が分かると、加工可否や見積の方向性を早く整理しやすくなります。

まず共有いただきたいのは、「何を固定したいのか」「どこに取り付けるのか」「どのような状態で使うのか」です。図面がある場合は図面を、図面がない場合は写真、現物、ラフ案、手書きメモ、取付場所が分かる資料を送っていただけると、レーザ切断、曲げ、溶接、穴位置、補強方法などを検討しやすくなります。

次に、数量の見込みを教えてください。試作や初回確認なのか、数か月ごとにまとまった数量が出る可能性があるのかで、形状や加工順序の考え方が変わります。1個だけの製作でも相談は可能ですが、溶接や手作業が多い形状では、必要な工数と費用のバランスを確認しながら進めます。

希望単価や予算感がある場合は、早い段階で共有いただいた方が現実的です。予算が分かると、板厚、材質、曲げ形状、部品点数、溶接範囲、表面処理など、どこを見直すべきかを考えやすくなります。単に図面通りに作るだけでなく、加工しやすい形へ変更できる場合は、コストや作りやすさの改善余地を確認できます。

図面変更の可否も重要です。形状変更ができない案件では、既存図面の条件で加工可否と見積を確認します。形状変更の余地がある案件では、曲げで作りやすい形、溶接を減らす形、部品点数を減らす形、組付けしやすい形などを検討しやすくなります。

完成図面がなくても、目的、使用条件、数量の目安、予算感、ゴールラインが分かれば、加工方法や見積に必要な情報を整理できます。詳細な提案や資料作成は、有償支援または製作案件として範囲を確認します。秘密保持が必要な場合も最初にお知らせください。

見積依頼時には、次の情報を分かる範囲でお知らせください。図面、写真、現物、ラフ案。目的、取付場所、使用環境。材質、板厚、サイズ、表面処理。数量見込み、希望単価、予算感、希望納期。図面変更の可否、製作予定、検討のゴールライン。

固定金具・ブラケットの加工可否や見積を相談したい場合は、見積・お問い合わせページからご連絡ください。装置内の固定金具や小型ブラケットの考え方は、装置内の固定金具・ブラケットを板金加工で作る時の相談ポイントにもまとめています。図面がない段階の相談については、図面がない段階で金属加工を相談する時に伝えることも参考にしてください。

投稿: 2026/06/25

装置内の固定金具・ブラケットを板金加工で作る時の相談ポイント

板金加工で製作した固定用ブラケット
CAD画面を見ながら金属部品の形状を検討している様子

装置や設備の中には、外からは目立たなくても、位置決め、固定、補強、保護、配線やユニットの保持などを担う金属部品があります。固定金具、取付金具、小型ブラケット、小型フレーム、支持部材のような部品は、単体では小さく見えても、装置全体の使いやすさや組付けやすさに関わることがあります。

こうした部品を相談する時は、まず「何を固定したいのか」「どこに取り付けるのか」「どの方向に力がかかるのか」を整理しておくと、加工方法を考えやすくなります。図面がある場合は図面を、図面がまだない場合は写真、現物、手書きメモ、取付場所が分かる資料を共有いただけると、レーザ切断、曲げ、溶接、穴位置、補強方法などの検討に入りやすくなります。

次に大切なのは、使われる環境です。屋内か屋外か、振動があるか、熱や油、水分の影響があるか、作業者が頻繁に触る場所かによって、材質、板厚、表面処理、角部の処理、溶接の有無が変わることがあります。形状だけでなく、どのように使われる部品なのかを共有いただくことで、作りやすさと使いやすさの両方を見ながら検討できます。

既存部品の改善では、現在困っている点も重要です。溶接や手作業が多い、組付けに時間がかかる、穴位置調整が難しい、強度やたわみが不安、部品点数が多い、価格や納期が合わないなど、改善したい理由が分かると、板厚、曲げ形状、分割方法、部品統合、穴位置、補強リブなどの見直し余地を確認できます。

数量の見込みも、最初に分かる範囲で共有ください。試作や初回の少量確認なのか、定期的に数十個から数百個程度の製作が見込まれるのかで、検討する形状や加工順序は変わります。希望単価や予算感、希望納期がある場合は、早い段階で共有いただくことで、作り方の選択肢を現実的に絞り込みやすくなります。

ヤマナカでは、図面通りに作るだけでなく、加工しやすい形状への変更、曲げやレーザ加工を活かした作り方、溶接箇所や手作業の削減、組付けやすさを考えた見直しも相談対象です。ただし、具体的な設計変更案、詳細な工法比較、解析、資料作成など、個別に時間を要する内容は、有償支援または製作案件として範囲を確認したうえで進めます。

開発中の装置や他社に見せられない資料を含む場合は、秘密保持が必要であることも最初にお知らせください。共有いただく資料の範囲や進め方を確認しながら、必要な情報だけで検討できるようにします。

装置内の固定金具、ブラケット、支持部材、小型フレームの加工可否や見積を相談したい場合は、目的、取付場所、使用条件、数量見込み、希望単価、希望納期、図面変更の可否を分かる範囲で整理して、見積・お問い合わせページからご相談ください。図面が固まる前の相談については、図面がない段階で金属加工を相談する時に伝えること、進め方の全体像はご相談の流れにもまとめています。

投稿: 2026/06/24

図面がない段階で金属加工を相談する時に伝えること

CAD画面を見ながら金属部品の形状を検討している様子

研究開発や設計検討の段階では、まだ図面が完成していないことがあります。それでも、部品を作るためには加工先を探さなければならず、本来使いたい研究や設計の時間が、加工可否の確認や見積先探しに取られてしまうことがあります。

ヤマナカでは、図面が固まる前の段階でも、目的や使用条件、数量感、予算感、最終的にどこまで実現したいかが分かれば、加工の進め方を一緒に整理しやすくなります。完成図面がない場合でも、写真、現物、手書きメモ、取付対象や使用場所が分かる資料があれば、検討の入口にできます。

最初に伝えていただきたいのは、何を実現したい部品なのか、どこで使われるのか、どのような力や熱、振動、屋内外の条件があるのか、といった使われ方です。形だけを見るよりも、使われる状況が分かった方が、材質、板厚、曲げ形状、補強方法、溶接の要否を考えやすくなります。

次に大切なのが、数量と単価の目安です。1個だけの確認なのか、初回は数個なのか、将来的に数十個、数百個と続く可能性があるのかで、検討すべき作り方は変わります。希望単価や予算感がある場合は、分かる範囲で共有いただけると、加工方法や形状変更の方向性を現実的に考えやすくなります。

既存部品の改善相談では、今困っている点も重要です。強度が不安、溶接や手作業が多い、組付けにくい、価格が合わない、運搬や保管が大変など、改善したい理由を共有いただくことで、図面通りに作るだけではなく、VA/VEや形状見直しの余地を確認できます。

一方で、具体的な図面変更案、工法検討、解析、比較資料作成など、個別に時間を要する内容は有償支援または製作案件として、必要な範囲を確認したうえで進めます。検討だけで終わらないよう、数量見込み、希望単価、納期、発注に向けた前提条件も分かる範囲でお知らせください。

開発中の情報や他社に見せられない内容が含まれる場合は、秘密保持が必要であることも最初にお知らせください。内容に応じて、共有いただく資料の範囲や進め方を確認します。

ヤマナカでは、レーザ切断、曲げ、溶接、組立を中心に、固定金具、ブラケット、架台、機械カバー、補強部材などの金属加工について、加工可否や見積、形状の見直しを検討しています。図面がない段階で何を伝えればよいか迷う場合は、まずは目的、写真やラフ案、数量感、予算感を整理して、見積・お問い合わせページからご相談ください。進め方の全体像は、ご相談の流れにもまとめています。

投稿: 2026/06/23

薄利の中小製造業でも、社内AI活用を小さく始められるのか

社内AI相談窓口アプリの公開用サンプル画面

中小製造業の現場では、DXやAI活用の必要性を感じていても、すぐに大きな投資へ踏み切ることは簡単ではありません。日々の仕事は薄利になりやすく、設備、人材、材料費、納期対応など、優先して考えなければならないことが多くあります。

その一方で、社内には日々の判断や経験が積み重なっています。加工の考え方、見積時に確認すべきこと、過去に起きた不具合、現場での注意点など、熟練者や経営層に集まりやすい知見を、必要なときに確認しやすくしたいという課題があります。

株式会社ヤマナカでは、この課題に対して、いきなり大きなシステムを導入するのではなく、まず自社で小さく試すことから始めています。その一つが、社内の知見や相談内容を確認しやすくするための「社内AI相談窓口」の試作・運用です。

取り組みを進める中で役に立っているのが、Codexに相談しながら作業を進める方法です。専門知識が十分でない段階でも、日本語で疑問点を確認しながら、ページ制作、ブログ更新、社内用の小さな仕組みづくりを一つずつ進められるところに価値を感じています。

もちろん、AIの回答は万能ではありません。重要な判断、金額、品質、納期、外部へ出す文面などは、人が確認する必要があります。ただ、最初の整理、たたき台づくり、過去情報の確認、社内ノウハウの見える化には、十分に活用できる可能性があります。

当社がこの取り組みを発信する理由は、AIシステムを販売するためではありません。同じように、DXに興味はあるけれど高額な投資は難しい、何から始めればよいか分からない、と感じている中小製造業の方にとって、最初の一歩を考えるきっかけになればと考えているからです。

なお、情報交換の入口は開いていますが、個別の業務整理、資料作成、社内AI相談窓口の設計、簡易Webアプリ作成など、具体的な支援は有償で承ります。無料相談を前提にしたものではなく、同じ中小製造業として課題を整理し、必要な範囲を一緒に考えるための入口です。

金属加工においても、図面通りに作るだけでなく、形状の見直し、作りやすさ、コスト、継続生産のしやすさを考えることが大切です。社内AI活用も同じで、自社の現実に合う範囲から始め、試しながら改善していくことが重要だと感じています。

これからもヤマナカでは、金属加工の本業を大切にしながら、自社内の改善にも取り組んでいきます。その実践を、同じ製造業の方にとって参考になる形で、少しずつ発信していきたいと考えています。

投稿: 2026/06/12